~西鉄バスの精神障害者差別問題~
【問題の概要】

 現在、西鉄バスでは障害者に対して運賃の割引を行なっている。しかし、その対象は「身体障害者」と「知的障害者」のみで、「精神障害者」は割引の対象外となっている。この問題に対し、fufは精神障害者も割引の対象にするよう働きかけている。
【なぜ障害者は運賃が割り引きになるのか?】

 障害者とは、その障害のために社会活動や日常生活において制限を受ける者のことを言う
(障害者基本法より)。障害には「身体障害」と「知的障害」、「精神障害」の3つが規定されている。これら障害者は、基本的に就労が困難なため収入が低く、経済的支援がなければまともに生活が出来ない。中にはホームレスになったり、仕方なく犯罪を犯すまで追い詰められたりしている人もいる。そのような不利な立場にある障害者を守るため障害者基本法が制定されている。その中では、国や地方公共団体など公的な機関や施設は 障害者に対して利用料負担の軽減や割引制度などを導入するよう規定されている。その他、身体障害者のために施設のバリアフリー化などを義務づけている。
【なぜ西鉄バスは精神障害者を割り引きしないのか?】

  西鉄バス「国が補助してくれないから。」→詳しい回答書はこちら(PDFファイル、490kB)

  ※ちなみに西鉄バスは実質的な独占企業なので、毎年数十億円以上の利益を上げている。
【今後の対応について】

  西鉄バスは、国からの補助がないにも関わらず身体障害者や知的障害者に対して自腹で運賃割引を実施している(西鉄担当者、談)。その点に関しては西鉄を評価すべきである。根本の問題は、国の社会福祉政策が不十分であるという点である。上にもあるように、社会福祉として障害者を支援することは法律で決められている。にも関わらず、公共交通機関利用料の減免は不十分なのが現状である。障害者の社会参加を促すためにも障害者の経済的負担を軽減させるのは重要である。今後は西鉄のみならず国に対してもアプローチしていく。

(資料)

利益

※西日本鉄道株式会社決算書よりデータを抜粋。

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