カワイの不当な労働条件で悩んでいるみなさんへ



 現在、私たちのたたかいを知った全国のカワイの講師から、不当な労働条件を訴える声が寄せられてきています。これらは、Qさんが現役の講師であったときに、抱えていた問題とかなりの部分が重なります。
 今回、Qさんが会社との交渉によって獲得することができた成果を、自分たちだけにとどめておくのではなく、広く共有していくために、ここに公開することにしました。カワイで現在働いている講師の方々はもとより、これからカワイで講師をしようと考えている方々は、是非、知っておいてください。また、組合への直接の相談も歓迎します。お気軽にメールや電話等でご相談ください。


  1. 有料レッスン、有料研修は全て任意です
  2.  教室の担当職員はそれらを「受けねばならないもの」であるかのように、説明するかもしれません。しかし、これらは全て任意のものであって、強制ではありません。任意というのは、受けたくなければ受けなくてもよいということです。
     そもそも、カワイはレッスンや研修について講師に対して強制できる立場にあるわけではありません。「委任契約」というのは、対等な立場に立って契約を結ぶものだからです。 有料レッスンや有料研修を受けなかったからといって、講師に何らかの形で不利益を被らせるようなこともあってはならないことです。当然ですが、有料レッスンや有料研修を受けないからといって、クビにするなどということは許されません。


  3. 講師研究会の参加は任意です
  4.  講師研究会についても、あたかも全員参加であるかのように会社から言われているかもしれません。あるいは、研究会の参加申込書を、当然のように署名・捺印させられてしまう状況があるかもしれません。
     しかし、講師研究会の参加も任意です。参加したくなければ、参加する必要はありません。会社は参加を強制させることもできません。講師研究会は会社の組織ではなく、講師が自主的に集まって作った組織です。会社が講師に対して参加するように強制できるものでは、そもそもありません。 当然のことですが、講師研究会に参加しないことで、講師に何らかの不利益を被らせるようなことがあってはなりません。


  5. グレード受験は任意です
  6.  グレードを受験するには受験料を支払わねばならず、その金額も決して安いものではありません。また、住んでいる場所によっては、試験会場までの交通費もかかり、講師にとって負担が大きくなります。にもかかわらず、会社側は講師に対してグレード試験を受けるように求めてきます。
     グレード受験も、受けたくなければ受ける必要は無いものです。繰り返しになりますが、会社は講師に対して、グレード受験を強制することができる立場にはありません。グレード受験をしなかったからといって、例えば、会社が講師をクビにするなどということは、当然できません。


  7. 講師を辞めるには
  8.  カワイの労働条件に耐えられなくて、講師を辞めようと考えているが、実際になかなか辞めることができない方もいることでしょう。 その障害になっているのが、例えば、契約書の中の「原則3ヶ月前に伝えなければならない」という文言であったり、あるいは教室の担当者がなかなか辞めさせてくれないということであったりすることでしょう。
     しかし、必ずしも、このような文言に縛られる必要はありません。講師が耐えられないような不当な労働環境を会社自ら作り出しておきながら、講師が契約を解除することを妨害することは許されないからです。
     また、教室の担当者が辞めさせてくれないといった場合、支社の契約担当者に直接、話をしてみるほうがいいでしょう。教室の担当者と話をするよりも、スムーズに話が進むことがあります。



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