株式会社Yとの団体交渉が続いています。
経緯
株式会社Yは、不動産関係の会社である。
組合員Oは2016年に長時間労働やパワハラなどの過酷な労働環境により、精神的に疲弊し、退職を決意した。
その後、2016年10月にフリーターユニオン福岡に加入し、パワハラの慰謝、残業代の請求をする。
団体交渉は組合員と会社側の取締役、弁護士、社労士が並ぶ。
進捗状況
残業代については一定の金額を認めているものの、「証拠がない」「時効」などの対応を繰り返し、こちらの請求金額を一切認めようとしない。
特に時効については、「組合には債権が属しない」という独自の主張を繰り返し、わざと団体交渉の回答を遅らせて、時効の完成を図ってきたという悪質ぶりである。
さらにはこの相手側の弁護士は県の労働委員会にゆかりのある人物だということがわかっている。
労働者の救済機関である労働委員会の執行をする立場にありながら、姑息な手段で労働者の権利を不当に扱うということを絶対に我々は許しません。
現在は交渉中であるので、敢えて会社名、弁護士名は伏せておくが、このまま納得のいかない説明に終始した場合はこのまま黙って終わるわけにはいかない。
次回団体交渉は5月27日(土)である。
記録がない?証拠がない?労働時間の把握義務を放棄したのは会社の側。
実際に長時間働いたのは労働者なのである。このまま会社に屈するということは、長時間働いてきた事実さえも消えてしまうということだ。それは絶対にあってはならない。必ずや働いた労働時間を認めさせ、それはひいてはずるをして労働時間の管理をしないという会社が得をするような社会を作らせない、ということにつながるのである。